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かもめのはとば Re:[2]

やわらか系、モバイルとかアプリとか法律とか色々。

土管化リスクとか。

http://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/438/Default.aspx
NTTドコモ辻村副社長「土管化リスク避けビジネスモデル変革」

このへんの話しをしてて聞かれたんだったと思う。
土管化リスクってなんぞや?と。

私の解釈をまとめてみようとおもう。
なにかあったらご指摘くださいな、と。

従来のモバイルコンテンツはwebコンテンツと比して「通信の部分」と「コンテンツを盛る部分」が密接だったわけですよ。
前者をカタカナ単語で置き換えると「インフラ」と「プラットフォーム」。
ドコモ的に砕いていうなら「PDCやらW-CDMAやら」と「i-mode」。
↑↑このドコモ的なのを総括してサービス名を付けるとmovaやら、fomaやらになるわけです。

そういった形でキャリアが自社のインフラを活用してもらえるよう、自社のプラットフォームをせっせせっせと育てて来た。
そんでもってプラットフォームの上に色んな人がコンテンツを撒いていた。
これがここんとこまでのケータイ業界だったわけです。

ところがここ最近、「プラットフォーム」の部分に色々選択肢が出てきたわけです。
一つがスマートフォン系。これはまるっとプラットフォームの部分を置き換える奴ら。iPhoneandroidが該当します。
もひとつがソーシャル系。こいつらはキャリアの作ったプラットフォーム仕様(i-modeHTMLやらなんやら)の上にオーバーレイする形でプラットフォームを提供してきます。場合によってはiPhoneandroidのブラウザの上にも乗っかってくるわけです。

キャリアとして後者はまだ自社のPFの仕様上で動いているからさておきなものの、前者に関してはチト問題なわけです。
確かにスマートフォン系のOSはキャリアのインフラ部分(パケット)をガンガン使ってくれますが、ガンガン使いすぎてものっすごい負担になってしまう恐れもあるわけで。
現にiPhone導入した欧米の事業者の一部はあまりの負担の大きさにパケット定額制をやめてしまう始末。

「土管の中に何を流すか、どれくらい流すか」等々、計画的にコントロールすることができず、ただただ「土管を敷設し、使って貰うだけになってしまう」
これが土管化リスク、ということです。

webの世界や一部CATVの世界では既に普遍化した事象がケータイにも押し寄せてくる。
しかしケータイのインフラはまだまだそこまで、強くない。…これとっても困るわけですね。

ただし、現に日本のケータイ事業者で土管屋を率先してやってる会社もあったりします。イーモバイル
あそこは元々イーモバイルとしてwebにおいて各種プロバイダの足下の「土管」をやっていました。
その思想をそのまま転用しいろんな会社のMVNOを受け入れたり、自社もデータ通信を主体にしたりして一定の支持層を取り付けたわけです。

「土管化はリスクなのか、そうではないのか」といったら如何ともいいがたいところがあります。
我々公式コンテンツ事業者などはキャリアさんと足並みをある程度揃えることでコンテンツを揃えてメリットを提示しているところもありますが(それがwebと比して甘えっちゃ甘えですが、ユーザメリットにもなってる部分も多々あるわけでカンベン頂きたい所…決済インフラやら。)、ユーザとして最終局地的に行き着くところは「好きな通信を、気兼ねなく、好きなだけ」使えるに越したことはないわけです。

ただ、現状「好きな通信を、好きなだけ」の部分を再現してしまうと一部のユーザのおかげで通信品質が極度に低下したり、ユーザリテラシが育ちきる前に好き勝手やらせると悪意の有るコンテンツをのさばらせる温床になったりするわけで、この辺りはなんとかどっこいバランスを取りながら土管の解放を進めていって欲しい所存です。