かもめのはとば Re:[2]

やわらか系、モバイルとかアプリとか法律とか色々。

dマーケットの売り上げ100億円記事からキャリアマーケットの強さを考える



『ドコモのdマーケットの年間売り上げは約100億円、VIDEOストア会員は70万人超へ』
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20120402/388743/
え。100億超えてるの?!と思って記事をつぶさに読んだところ、フィーチャーフォン版も含めてだとか。
スマートフォン(Android)版の数字は実際のところ、

>iモード機だけだと60億円規模だが、スマートフォンが加わることで、プラスして約40億円増えている。
…ということでdマーケットAndroid版は40億規模、ということです。

そこで気になったのが以前あったこの記事。
『矢野経済研究所、2012年のスマホアプリの市場規模は139億円に…収益性やプロモーション手段に課題』
http://gamebiz.jp/?p=55565
2012年こそ139億円ですが、記事中、2011年の数字は82億円なわけです。

この「dマーケット 40億円」という数字と「スマホアプリ82億円」という数字。
「dマーケット」の方は映像や音楽、電子書籍を含めた広義の「コンテンツ」の数字です。それゆえ「アプリ」よりか数字が大きくなる傾向にあります、がこの数字は実質「ドコモだけ」の数字となります。
逆に「スマホアプリ」の方は純粋にアプリだけ、と思う方が適切でしょう。しかしこちらは国内全キャリア、しかもアプリのエコシステムが進んでいるiPhoneも含まれていると考えられます。

上記の前提を差し引いた上でも、dマーケットの数字はスマホ市場の中でもかなり大きい数字になっていると考えることができるのではないでしょうか?
ものすごく極端な計算して、後者の「スマホアプリ」の数字にdマーケットが入っていなかったと課程、両方を足しあわせ広義の「スマホコンテンツ」市場売り上げ122億円、と考えた場合dマーケットの市場占有率は33%です。残り約66%のうち、iPhoneとandroidの割合が等値とはどうしても考えられないので、「iPhone、android、dマーケット」と極端な割り方をすれば「iPhone>dマーケット>android」と狙うべきフィールドが出て来てしまうという…。

「キャリアプリインストール」「マーケットの分断化」に関しては批判的な意見も多いのですが、ここまできっちりと数字が出て来ているということは現時点ではキャリアマーケットはユーザの選択肢となりえて、かつAndroidマーケットよりもリーチがよさげだというのがなんとなく透けて見える比較でした。

…そういえば、「dマーケット」であって「dメニュー」経由のwebコンテンツ売り上げ含まれてないんですよね…。