iPhone 5s / iPhone 5c が発表されました。
毎回毎回聞かれるので電波な観点からざっくりとした表を作ったりしてみました。
情報ソースは
アップル - iPhone 5c - 技術仕様 とか アップル - iPhone 5s - 技術仕様
紫色の所が各キャリアの提供状況(提供予定は「予」)、青色の所が新しいiPhoneの各細かいモデルで対応している周波数となります。日本には「A1453/A1456」辺りが来るんじゃ無いかと言われていますが、その辺りは詳しい方にお任せ。
なお帯域のところが「700/800/900」になっているのが世間一般に電波が入りやすい・電波が繋がりやすいとか、プラチナバンドとか言われるところです。
結局どうなの?
docomoは混雑次第。今Androidを使ってる人が身近にいたら聞いてみるとよいかも(だいたい同じような電波使います)。
auは確実に改善。 今までiPhoneで使えなかった電波が使えます。
Softbankは現状維持。いままでのiPhoneと変わりません。
以下、各論。
3G通信に関して
ぱっと見どのキャリアも800/900+2100と互角です。auには前モデルからのいわゆる「○問題」が残存している可能性が高いその点弱点になる可能性があります。cdma2000のデメリットですね。
LTE通信に関して
A1453/1456モデルが日本に来た場合、docomoならびにauは繋がりやすいといわれる800MHzのLTEを拾うことができます。特にauは800MHzでLTE網を整備していたにもかかわらず前モデルのiPhone 5で800MHzのLTEを拾うことができず、大きなビハインドとなった(更に行政指導のオマケ付)ので今回はそのインフラを十二分に活かしてくることでしょう。
その点、Softbankは低い周波数が拾えないという点に関しては他の2キャリアと比べどうしても見劣りがしてしまいます。900MHzがLTE転用予定となっていますので、これを如何に早く実行に移せるか、といったところでしょう。(ただここは「プラチナバンド」と銘打って大々的に3Gを入れちゃったところなんですよね…)
低い周波数に固執しないのであればイーモバイルの持っている比較的空いてそうな1800MHz(いわゆるダブルLTEって宣伝しているやつです)を使うことができそうです。ダブルLTEは比較的エリアを選びます。現行のiPhone 5もこの帯域を使用できますので、同じような行動範囲のiPhone 5持ちが安定して通信できているのなら選択肢としてはとても良いと思います。
※なお上記は単純に表にして比較したのみの状況となっています。たとえばdocomoさんであればFOMA網が混み合っている都心部では一部の周波数はまだまだLTEに転用できていない、地方では転用済みなど、実情と相違がある可能性がありますので、ご了承ください。
※更に実機でのフィールドテスト等は発売前なので当然ながら全く行っていませんあしからず。。