かもめのはとば Re:[2]

やわらか系、モバイルとかアプリとか法律とか色々。

「艦これ」の商標登録について



KADOKAWAは商標を抑えていない!

絶好調のKADOKAWAの「艦これ」ですが、商標検索ちょっと気になった事。

特許情報プラットフォーム|J-PlatPat

この画面で「商標を探す」を選び「?艦これ?」「?艦隊これくしょん?」と入力すると以下のような結果が出てきます。

商願2012-078428 艦これ
登録5569312 艦隊これくしょん
出願人:DMM.comラボ
商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務
・電子計算機用ゲームプログラム,電子出版物
・書籍,コミック本
・おもちゃ,人形
・オンラインによるゲーム・音楽・映画及び画像の提供並びにそれに関する助言及び情報の提供,アニメーション映画の制作・上映又は配給,インターネットによるアニメーションの画像・映画の提供,アニメーション放送番組の制作

どちらも出願人がDMM.comラボになっているのです。

協業モデルなのかな?どういうことなのだろうと思ったところ丁度以下のインタビューを発見。

「艦これ、ほとんど儲からない」角川歴彦会長が明かす

よく見ると、100%他の会社がお金をパートナーシップで出してくれていて…

ということで、実質DMMグループがお金を出し、角川が開発・メディアミックス展開を行う、という枠組みになっているようです。

同インタビュー内ではほとんど儲からないという発言もあり(そしてその翌日KADOKAWA株急落…)、メディアミックスが上手く回り出すまでは、KADOKAWAさん的には収益に寄与しないコンテンツなのかもしれません。

ただ既にVITAでのコンシューマー提供、ライトノベル、アニメ等々様々なメディア展開が予告されています。一つのIPを育て、数多のメディアへ展開していくというやり方はKADOKAWAさんの十八番なのでどのように世界が広がっていくのか、また商標を押さえており、指定役務でアニメやおもちゃ、書籍も押さえているDMM.comさんがどのような立ち回りになってくるのか、気になるところです。

2013/10/23追記

 再度出願されたようです。

ここはDMMさんではなく角川ゲームスさん名義での出願。
うーん区分41かぶってますね。

改…?!

 

2018/5/29五年越しの追記

上記の角川ゲームスさん名義の出願ですが、出願人名義変更届が出されてDMM.comラボ名義で登録されています。


「艦娘」の商標周りがまた話題になった折に調べたので追記まで。