リリースペースが速い!ので数えてみた
目下絶好調なコロプラさん。
あまりにもアプリをリリース(提供)したという記事を見かけるので、1月あたりからのリリース数を数えてみました。
凄まじい開発ペースです。競合数社を見比べてみましたが同じ期間全体で2~4本ぐらいの会社がとても多い中これは驚異的。並べてグラフにしようかと思いましたがあまりにコロプラさんが突出しているので諦めました。
コロプラさんの強みはなんといってもカジュアルアプリの速成。特にUnityに注力し始めた4月、5月あたりからは驚異的な勢いでAndroidアプリのリリース数が伸びています。そしてそのアプリを極めて短期間でiPhoneアプリに移植しています。
そして無料で遊べて顧客が「滞留」するカジュアルなアプリを多数抱える中で数ヶ月に一度マネタイズ(収益特化)型の深く遊べるアプリをリリースしています。CMを打っていたクイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズなどもこちらの形でしょう。
また、特筆すべきはこれだけの提供ペースにも関わらず非常に外注費のようなコストが低く、更に固定資産内の無形固定資産(ソフトウェアとしてアプリの開発費を資産計上し減価償却する場合、ここに多額の開発費が積み上がります)の割合も極めて低い…つまり安価に開発費が行えているか逐次ペイしている(ペイ出来る規模)ということです。
2013年9月期 第3四半期決算説明会 (pdf)
2013年9月期 第3四半期決算短信(pdf)
大量に開発を行いながら低コスト体質を維持、というとても理想的な形です。
AppleやGoogleのプラットフォーム上で戦うにあたってこの「アプリを数多く作りユーザを滞留させる戦略」はとても大切だと思っています。
ゲーム、特にソシャゲ業界ではプラットフォームの集客導線が非常に強かったためあまり目にしなかったこの戦術、実はi-modeサイト時代に色々なコンテンツプロバイダが使っていた手段でもあるんですよね。
そういう意味でi-mode時代のコンテンツプロバイダ出身としては、コロプラさんを見ているとなんだか少し、懐かしさを覚えたりもします。