かもめのはとば Re:[2]

やわらか系、モバイルとかアプリとか法律とか色々。

i-modeからの総ページビューは既にピーク時の26% ガラケー向けサイトは辛い…



以前こちらの記事で見ていたdocomoさんの契約数月次データを見ていてふと気付いたのですが、i-modeのwebアクセス数(1人当たりの1日のページビュー)がここ1年半ぐらいガリガリと減っています。

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1人当たりのPvは既に2009年の4月以下。
2009年と言えば秋頃にmixiアプリのオープン化等があった時期。フィーチャーフォンユーザーのページビューはもはやその頃を大きく下回っているようです。これはページ遷移の多い(=Pvの増えやすい)SNSやソーシャルゲーム等にアクセスするアクティブユーザがスマートフォンへとシフトしていっているため…でしょう。

…さて、そういえばi-mode契約総数も同じ所にあったはず。
ということでwebアクセス数とi-mode契約総数をかけあわればi-mode経由の総ページビューが出るのでは?

ということでやってみました。

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i-mode総契約数(=ほぼフィーチャーフォンの契約者数)の減少とページビューの減少がかけあわされより酷い事に。

最高値は2011年2月の72億9752万
最低値は2013年9月の19億4661万
実に75%程度Pvが減っています。

 

数字感がわかりづらいのでi-mode契約者数、平均webアクセス数(最初のグラフ)、総Pvの3計数をページビューのピーク、2011年2月を100%として並べてみました。

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i-mode契約のゆるやかな減少(といってもピークの60%)に対して平均webアクセスの特に2012年春からの急速な落ち込み、そしてそれを掛け合わせたページビューの急落が見て取れます。

ここまでの落ち込みが1年前後でおきると公式サイト中心のCPや、ブラウザベースで売り上げ比率がフィーチャーフォンに大きく寄っているSAP、さらにはフィーチャーフォンでの広告収入が大きな割合を占めている一部SNSさんも苦しい状況になっていて当然かな…と。
迅速に方針転換ができなかった場合「1期中にページビューが半減して売り上げが激減した…」なんて話もぽつぽつ聞きますが、このデータを見ると当然なのかもしれません。

docomoさんだけの数字であって、他キャリアさんの数字は入っていないためひょっとするとトータルの縁幅はこれ以下かもしれないし、これ以上かもしれませんが…。
少なくともSoftbankさんはiPhone比率が高いのでこれ以上の状況だと思います