LINEやプッシュ通知を見ていると特定電子メール法(迷惑メール規制の法律)はもう骨抜き状態だよねと思ったりもします。
— 河井 孝志/Takashi Kawai (@yrik) September 3, 2013
はい、安定のセルフ引用です。
このような事を呟いた上で色々調べた結果ストックしておかなきゃということでメモ代わりに。
ケータイサービスやっててたまに絡んでくるユーザへのメールのお話。
社会問題となったいわゆる「迷惑メール」に関してのルール、罰則を定めた法律です。原文そのままを読むとなかなか頭が痛くなったりしますのでメール配信に関する企画・運用者レベルでは総務省のガイドラインあたりを参考にしながら承諾(オプトインやオプトアウト等)の適正化を図っていく形になるかなあと思います。
そして引用のつぶやき。
「LINE(メッセージングサービスの代名詞として敢えて)」や「Android/iOSのプッシュ通知」広告に関しては上記特定電子メール法は適用されません。
とあり、その総務省令において電子メールとは以下の定義がなされています。
特定電子メールの送信の適正化等に関する法律第二条第一号の総務省令で定める通信方式は、次に掲げるものとする。
つまり、SMTPを用いて通信を行う一般的なメール、ならびに電話番号で情報の送受信を行う「SMS」相当の物しか規制対象に入っていないのです。
ここに対しては決定プロセスに時間のかかる「法律の条文」と「総務省令」を切り離すという形で弾力的に運用が行える形になっています。
いわゆる「規制」に類する法律なので運用には慎重さが必要ですが、時勢に合わせて改訂を行っていかなければ、今後「なんの規制も無く迷惑メールが大量に届いていた」頃と同じような事態が再度、起こるかもしれません。
昨今GooglePlayのレギュレーション改定があり、AndroidアプリにおいてはPUSH通知を用いた広告配信はNGとなりました。
GooglePlayのコンテンツポリシーのアップデート。PUSH通知型広告等をGooglePlayはNGへ。 : SociApp -Social Appの分析ブログ-
この点に関してはGoogleが通知領域が不必要な情報だらけになることに対して手を打った形になります。ユーザを疲弊させない(ヘイトを貯めない)エコシステムを構築するに当たってとても良い姿勢だと思います。ひょっとすると日本のキャリアの迷惑メール対策事例なども参考にしたのかもしれませんね。
逆にアプリ運用サイドは、不用意な誘導広告配信でユーザにストレスを与えたり、Googleのレギュレーションに触れないように注意を払わなければいけないと思います。
ところで、Facebookでこの話をしていたときにとある軍曹から以下のようなお話を頂きました。
でもさ、PUSH通知ベースでの広告配信は今回Googleが規約改定してきたわけで、だとするとLINE公式垢のPUSH通信は法規制を受けないもののGooglePlayのレギュレーションに触れるよね、LINEさんどうしますかね、って感じですよね
本当だ、LINE、カカオトーク辺りは公式アカウントからバシバシPUSH投げてくるけどこれどうするんだろう…。