ウマ娘、流行ってますね。
「ウマ娘で競馬の収益が上がった!」とか「いやいやコロナで凹んでただけだろ!」
などとゲームファン界隈と競馬ファン界隈と諍いになってたりするのも目にするようになりました。
何かのモチーフを利用したコンテンツが爆発的ヒット時あるあるの事象ですね。
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実際に何か影響が出たのか、検索流入増を可視化してみようかな…ということで、春のG1が始まって暫くしたこのタイミングでGoogle Trendsで見てみることにしました。
結論としては、興味を持って調べた人は増えたんだな、といった感じのデータがとれました。
前提の整理
競馬系のワードを調べるときの前提条件として入れておきたいのは以下の4点です。
- シーズンが1年単位のため比較は数年分の前年比で行う
- ネットで投票(馬券購入)が可能になったため近年は上昇トレンドにあるため、緩やかに上っている状況が自然
- 大きなレース=G1は春と秋(~年末)に集中して実施されるため、年にトレンドの山は2回できる
- 春秋それぞれ最大のヤマは日本ダービーと有馬記念
つまり、G1シーズンに入った後、上昇トレンドから突出した値が出ていれば、影響が出ているのでは?と推測することができます。
キーワード「競馬(5年)」での比較
ということで「競馬」、5年間で調べた結果に色々書き足したものがこちら。
2021年4月は例年の4月より、上昇傾向にあるとみてもそれより少し突出した値が出ているかな?といった結果が見えました。
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ただ、爆発的突出とはいえず…といった印象です。
競馬に関連するワードががっさりかかってきてしまうため、ちょっとデータとしてぼやけた形になっているのかもしれません。
キーワード「馬券(5年)」での比較
では、実際に投票(馬券購入)行動まで至ろうとした人が調べてそうなワード…ということで「馬券」で過去5年を出してみました。
一段コアなワードになるため、「競馬」で調べるより例年の日本ダービー、有馬記念でのトレンド形成が強く出る形となっています。
こちらで見た場合は2021年は4月中旬にしては例年と比較して明らかな突出傾向を見て取ることができます。
年始からのG1レース名称での比較
ゲーム内でも目標点として設定されるG1レース。実際に興味を持った人が検索しそうなキーワードということで、「フェブラリーステークス」「高松宮記念」「大阪杯」「桜花賞」「皐月賞」あたりを並べて過去5年分比較してみました。
こちらに関しては、2021年、特に4月以後のレースに関して明確な数値上昇が見受けられました。
ゲームのリリース前、リリース直後あたりはそういった傾向が出ておらず、それ以後は25ポイント前後の上昇が見受けられるため、ゲームによるトレンド牽引があったのでは?と推測することは可能かと思います。
ウマ娘でサブカル入りのライト層の耳目が集まってる中、ソダシのような誰の目にも分かりやすくて、応援のしやすい馬が出てきてしかも勝っちゃうの、ホントに巡り合わせだなと思うんですよ。
— takashi kawai (@yrik) 2021年4月11日
入りたての人が今後のストーリーラインを追える、分かりやすい象徴ってすっごく大事。