ネタになればアプリは流行る?
というかガールフレンド(仮)のCMについて。
@yrik (^q^)くおえうえーーーるえうおおおwww効果ですかね
— Takanori Oshiba (@takanori1976) 2014年1月9日
ということで、確かに「くるえるぇおおおうぅおお」「くおえうえーーーるえうおおお」やら(バリエーション多いよ!)といった形で1月初週にガールフレンド(仮)のCMがネットの一部でネタとして大流行していました。
アプリを作る側として気になるのはこういう状況になった際、ただのネタで終わってしまうのか、ダウンロードや売上げにポジティブな影響があるのか、ということ。ということでGoogleトレンドでのキーワード検索量と、App Storeのランキングのグラフを重ねて色々推測してみることにしました。
結論を先に言ってしまいますと結構効いてそうです。
検索とランクの推移を見る
左軸が検索量(最大日を100とする)、右軸がAppStoreの無料ランク/トップセールスランクです。(ランクは上下を合わせるために手っ取り早く-1を掛けてあります。)*1
■(1)CMが効いた層による初速ダウンロード
ランク圏外から圏内へと急上昇が起こっています。ここはCMを見てやりたいと思ったユーザの集中ダウンロードが起こったポイントだと推測できます。
■(2)CMにより検索量が増加している状況
大量のCM投下により徐々に検索量が増加し、一度ピークを形成しています。飛びつく層ではなく、吟味する層の行動ロジックに近いため、初速のダウンロードより少し後ろにヤマができるのがポイントです。
■(3)平衡期
露出量にかかわらずダウンロード、検索量ともに初速が終わり安定する時期です。場合によってはここから出稿終了を経て数字がだらだら下がっていくのですが…
■(4)(^q^)くおえうえーーーるえうおおお期
バイラルでCMの空耳が流行、twitterでの拡散やまとめブログ掲載を経て再度、検索量が急騰しています。後を追うようにダウンロード量も上がって行って…
■(5)ダウンロード最盛期
初速ダウンロードに匹敵するランク上昇が発生しています。またセールスランキングも低下することなく上昇を維持できています。
通常のTVCMであれば(1)から(3)の流れが発生し、そのまま終息に向かうのがよくあるパターンではないかと思います。そういう意味でCMを打つ際は初速のインパクトと獲得量が命となりがちです。
しかし今回は話題が発生することによって(4)、(5)の初速に匹敵する盛り上がりを形成できています。どう考えてもCM効果は大きく上がっていそうです。*2
逆説的に考えれば、難しいアプローチではありますが「ネットで話題になるようなCM構成」を作ることで従来より長いCM効果を得ることが出来る、といった事がこのグラフからは見て取れるのではないでしょうか。*3
以下おまけグラフ。
更に「くおえうえーる」を緑で重ねてみました。
被検索トップ日がガチっすね…。